ティファールの電気ケトルと言えば、
「あっと言う間にすぐに沸く♪」で有名ですね。
そのキャッチコピーの通り、短時間で必要な分だけ熱湯を沸かすことができて、とても便利です。
しかし、

でも、電気代が高いんでしょー?
と思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事では、
電気ケトルと電気ポット、やかん。
それぞれで湯を沸かしたときにかかる費用の比較
また、ティファール製の電気ケトルの種類別の電気代やお湯が沸くまでの時間などを徹底調査!
電気ケトルの選び方もあわせてアドバイスします。

これから電気ケトルを購入しようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
(今さら聞けない)ティファールとは?
今では、ティファールと言えば「あっと言う間にすぐに沸く~♪」がすぐに浮かんでくると思います。
もしくは「取っ手の取れる~ぅ♪」でしょうか。
ティファールの代表的な製品と言えばまず、「こびりつかないフライパン」を思い浮かべる方もいるかと思います。
ティファールの歴史は、1954年にフランス人技師の「マーク・グレゴリー」が、
趣味の趣味の釣り道具の加工中に、アルミニウムにふっ素樹脂を加工するアイデアを思いつき、これを応用して、
世界で初めて「こびりつきにくいフライパン」を発明したことから始まったのです。
1956年に「ティファール社」を設立し、「ティファールのフライパン=本当にこびりつかないフライパン」というキャッチコピーで販売すると、瞬く間に評判となりました。
その後も、調理器具の分野で次々と新たな商品を開発し続け、1989年に、世界初のコードレス電気ケトルを販売しました。

日本での販売は少し遅れて、2001年からでした
それまで「お湯を沸かす」と言えば、やかんをガスコンロにかけ、余った分は保温ポットに移し替えるのが普通でした。
1995年になると、お湯を沸かして保温する「電気ポット」が登場。
機能は「魔法瓶」で、これはこれで便利なのですが、「電気ケトル」が登場したことによって
必要な分だけお湯を沸かすという新しい文化が日本に普及したのです。
調理器具をメインにビジネスを展開していたティファール社ですが、
電気ケトルの開発・発売により、小型電化製品部門でもビジネスを拡大していきました。
そして現在では、世界を代表する調理器具のトップメーカーとして知られています。
電気ケトルと電気ポット、やかんの違いは?
〇 電気ケトル
〇 電気ポット
〇 やかん(ガス)
まずは、お湯が沸くまでのスピード・効率性・安全性について比較していきましょう。
沸かすスピード
電気ケトル | コーヒー1杯分なら、1分もかからず沸かせる。 |
電気ポット | 必要に関係なく、あらかじめ一度にたくさんのお湯を沸かすため、時間がかかる。 |
やかん | ある程度の量のお湯を沸かすため、時間がかかる。 |
効率性
電気ケトル | 必要な時必要な分だけ沸かせるので経済的である。 |
電気ポット | 必要か関係なく、あらかじめたくさんのお湯を沸かす。 |
やかん | うっかり火にかけ過ぎる可能性ある。 |
安全性
電気ケトル | 目を離しても大丈夫。 |
電気ポット | 目を離しても大丈夫。ただし、空焚きによる火災の危険あり。 |
やかん | 目を離せない。火を使うのでヤケドや、空焚きによる火災などの危険もあり。 |
持ち運び
電気ケトル | コンパクトなので、どこでも置ける。 |
電気ポット | 重量があるため、持ち運びは不便。 |
やかん | ガスがないところでは使えない。 |

つぎは、それぞれの特徴(違い)についてです。
◇ 電気ケトルの特徴
電気ケトルの最大の特徴は、「火を使わない」ということです。
お湯が沸くと自動で電源が切れる仕組みのため、目を離していても安心です。

ただ、うっかりコードに足を引っかけて、ケトルをひっくり返すとヤケドをする可能性が。コードには気を付けなきゃです
また、湯量窓が付いているので、必要な量の目安がわかりやすいのも特徴です。
必要な量だけを効率的に沸かすことができるため、水や電気の無駄もありません。
しかし、電気ケトルの一番の魅力は何と言っても、水が沸騰するスピードでしょう!
冬の寒い日に、温かい飲み物を急に飲みたくなった時にも、待たずにすぐ準備することができます。

初めて使ったとき、あまりの速さにスイッチを入れ忘れたと思って、もう一度スイッチを入れたことが・・・
また、コンロを使わないので、
お料理中にコンロがすべて使われている状態でも、さっとお湯を沸かすことができるのも嬉しいポイントですね。
◇ 電気ポットの特徴
電気ポットは、たくさんのお湯を沸かして保温しておくのに便利です。
ですが、沸騰までにやや時間がかかります。
急いでお湯が欲しい時などには、少し不便を感じることも。
しかも、沸騰までに時間がかかるということは、つまり「電気代もかかる」ということです。
いつでも使えるように「24時間」保温もできますが、それもやはり「電気代」がかかります。
保温できるのは便利ですが、お湯を使い切ってしまったあと水を足し忘れ「空焚き」状態になることも。
火災などの事故につながることもあるので、危険です。
また、本体が大きく重いので、持ち運びにも不便です。
◇ やかんの特徴
やかんは「火」を使ってお湯を沸かすため、お湯を沸かしていたことをついうっかり忘れてしまうと水がすべて蒸発し、空焚きの状態になってしまい、火災などの事故を起こす危険性があります。
さらに、火から外したあとの「やかん」の持ち手や金属部分は非常に熱くなっていて、取り扱いに注意しなければ「やけど」をしてしまう可能性があります。

とくに、小さなお子様やご年配の方は注意が必要ですね
また、入れる水の量を外側から確認できないので、ついお湯を沸かし過ぎてしまい、水やガスの無駄遣いになることも少なくありません。

カップラーメンのお湯が、あと少し足りない!ということも、しばし・・・
次は、それぞれの気になる「電気代」です。
電気ケトル、電気ポット、やかん。
それぞれでお湯を沸かしたとき、「電気代・ガス代」がどれくらいかかるか?
気になりますよね。

では、さっそく比較してみましょう。
電気代の比較
電気ケトルの電気代
ティファールの電気ケトルでコーヒー1杯分(140ml)の水を沸騰させるために
かかる時間は約50秒、
その際にかかる電気代は0.47円です。

1Lの水を沸かす場合でも、電気代は2.6円です
電気ケトルはその時に使う分だけを沸かすため、保温をするための電気代がかかりません。
※出典:ティファールwebサイトより
電気ポットの電気代
ティファール社の試算では、
電気ポットでは1Lあたりの水を沸かすのに、電気代は7.6円かかるそうです。
電気ケトルで同じ量を沸かすための電気代は2.6円なので、5円も差があることになります。
※出典:ティファールwebサイトより
やかんのガス代
ティファール社の試算では、
やかんでお湯を沸かした場合の、1Lあたりの水を沸かすのにかかるガス代は、3.36円だそうです。
電気ポットよりは安いですが、やはり電気ケトル(2.6円)のほうが安くお湯を沸かせますね。
※出典:ティファールwebサイト

使いたい時に、使いたい量だけを沸かしたい!という場合、電気ケトルが機能(スピード)面でも経済面でも優れていることが解りました
ティファールの「タイプ別」電気ケトルの比較
ティファールには、大きく分けて
〇 軽量シンプルタイプ
〇 あんしんタイプ
〇 温度コントロールタイプ
〇 デザインシリーズ
「4つのタイプ」の電気ケトルがあります。
どれも効率的、経済的にお湯を沸かすことができますが、
それぞれの特徴をふまえて、電気代を比較してみましょう。
軽量シンプルタイプ
軽量シンプルタイプは、
ささっ。とお湯を沸かし、すぐに温かい物を飲みたい人や、女性やご年配の方など、軽量なモデルを探している人におススメです。
軽量シンプルタイプには
容量が0.8Lの「アレシア・プラス」、「アプレシア ウルトラクリーン ネオ」
容量が1.2Lの「ジャスティン プラス」
この3つの商品がラインナップされています。
軽くて使いやすい、定番ケトル
【アプレシア・プラス 0.8L】
沸いたら自動でスイッチが切れる[自動電源オフ機能]つき。
パイロットランプが点灯して、湯沸し中をお知らせ。
ひと目で湯量を確認できる目盛り&カップ杯数つき窓。
[空だき防止機能]つき。
ケトル本体は約640gと片手でラクラク。
自動電源オフを基準にしています。
保温機能はついていません。
万一転倒した場合は、お湯がこぼれ出る場合がありますので、お気をつけください。
用途が広がるたっぷり大容量
【ジャスティン プラス 1.2L】
沸いたら自動でスイッチが切れる[自動電源オフ機能]つき。
ひと目で湯量を確認できる窓。
パイロットランプが点灯して、湯沸し中をお知らせ。
[空だき防止機能]つき。
ボタンを押すだけでふたが開きます。
抗菌Ag+(銀イオン)&軽くてコンパクト
【アプレシア ウルトラクリーン ネオ 0.8L】
ひと目で湯量を確認できる目盛りつき窓。
洗浄もカンタンな取り外し可能なフィルター。
パイロットランプが点灯して、湯沸し中をお知らせします。
湧いたら自動でスイッチが切れる[自動電源オフ機能]つき。
あんしんタイプの電気代
あんしんタイプは、
小さな子どもやペットがいるご家庭で、転倒やヤケドなどが心配な人。
また、ケトルの衛生面が気になる人におススメです。
容量が0.8Lの「ウォッシャブル」、「アプレシア エージー・プラス ロック」
容量が1.0Lの「ジャスティン プラス ロック」、「セーフ・トゥ・タッチ」
この4つの商品がラインナップされています。
革新!丸洗いできるケトル
【ウォッシャブル 0.8L】
沸いたら自動でスイッチが切れる[自動電源オフ機能]つき。
ひと目で湯量を確認できる目盛りつき窓。
[空だき防止機能]つき。
フィルター付注ぎ口でいつも清潔。
湯切れがよく、お湯がこぼれにくい注ぎ口
抗菌Ag+(銀イオン)&軽くてコンパクト
【アプレシア エージー・プラス ロック 0.8】
沸いたら自動でスイッチが切れる[自動電源オフ機能]つき。
パイロットランプが点灯して、湯沸し中をお知らせ。
[空だき防止機能]つき。
用途が広がる大容量
【ジャスティン プラス ロック 1.0L】
沸いたら自動でスイッチが切れる[自動電源オフ機能]つき。
パイロットランプが点灯して、湯沸し中をお知らせ。
[空だき防止機能]つき。
2層構造だから、安心して使えて、保温力もバツグン!
【セーフ・トゥ・タッチ 1.0L】
沸いたら自動でスイッチが切れる[自動電源オフ機能]つき。
[空だき防止機能]つき。
温度コントロールタイプの電気代
温度コントロールタイプは、次のような方におススメです。
〇 コーヒーやお茶を自分で淹れるなど、飲み物のおいしさにこだわる人
〇 保温機能を利用して温かな2杯目を楽しみたい人、
〇 猫舌で熱いものをすぐに飲めない人
容量が0.8Lの「アプレシア エージー・プラス コントロール」
容量が1.2Lの「ジャスティン プラス コントロール」
こちらの2商品があります。

温度コントロールタイプは「最低水量が300ccから」のため、今回比較している「140mlの沸騰にかかる時間」は記載していません
飲み物にあわせて選べる7段階の温度設定
【アプレシア エージー・プラス コントロール 0.8L】
さらに湯切れがよく、お湯がこぼれにくくなった注ぎ口(ホコリをふせぐカバー付)。
ひと目で湯量を確認できる目盛りつき窓。
湧いたら自動でスイッチが切れる[自動電源オフ機能]。
飲み物にあわせて選べる7段階の温度設定
【ジャスティン プラス コントロール1.2L】
さらに湯切れがよく、お湯がこぼれにくくなった注ぎ口。
ひと目で湯量を確認できる目盛りつき窓。
湧いたら自動でスイッチが切れる[自動電源オフ機能]。
デザインシリーズの電気代
デザインシリーズはその名の通り、「デザイン性」が魅力なラインナップです。
〇 電気ケトルをインテリアの一部としても楽しみたい人。
〇 人と違った個性的な一台が欲しい人。
〇 キッチンのコーディネートにこだわる人。

お洒落を楽しみたい方におススメです
容量はどれも1.0L
メゾン
パレ
マチネ
の3種類があり、それぞれ2カラーあります。
洗練されたデザインと高い実用性を兼ね備えたステンレスケトル
【メゾン 1.0L】
沸いたら自動でスイッチが切れる[自動電源オフ機能]つき。
パイロットランプが点灯して、湯沸し中をお知らせ。
[空だき防止機能]つき。
いつもの時間に、上質をそえる。
【パレ 1.0L】
沸いたら自動でスイッチが切れる[自動電源オフ機能]つき。
パイロットランプが点灯して、湯沸し中をお知らせ。
[空だき防止機能]つき。
沸かすたび、気持ち晴れやか
【マチネ 1.0L】
沸いたら自動でスイッチが切れる[自動電源オフ機能]つき。
パイロットランプが点灯して、湯沸し中をお知らせ。
[空だき防止機能]つき。
電気ケトルの上手な選び方
電気ケトルは、多くのメーカーからいろいろなタイプの製品が発売されているため、売り場に行くと「どれにしよう?」「どれがいいの?」と、迷ってしまいますよね。
そこで、電気ケトルを選ぶ際のポイントを
〇 容量
〇 機能
〇 安全性
〇 素材
この4つの観点からご紹介しますね。
容量で選ぶ
まず一番に注目すべき点は、電気ケトルの容量です。
電気ケトルは製品によって
〇 1~2人向けの0.8Lタイプ
〇 2~3人向けの1.0Lタイプ
〇 3~4人向けの1.2Lタイプ
細かく容量が分かれています。
何人で使うのか?
一度にどれくらいの量を使うのか?
普段使うお湯の用途よって選ぶとよいでしょぅ。
おおよその目安として
〇 コーヒー1杯分が約140ml(0.14L)
〇 インスタントの味噌汁で約160ml(0.16L)
〇 カップ麺1回分は300~500ml(0.3~0.5L)
「このくらいのお湯を使うんだな~」と覚えておくと良いでしょう。
お湯の用途が主に飲み物やインスタント食品であれば、あまり大きなサイズを選ぶ必要はないと思います。
機能で選ぶ
電気ケトルには、製品によってさまざまな機能が備わっています。
使用するシチュエーションや、部屋の状況に合わせた機能面で選ぶことも大切です。
〇 沸いたら自動でスイッチが切れる[自動電源オフ機能]
〇 空だき防止機能
などの主な機能のほかに、製品によっては、
〇 沸かす温度を設定できる機能
〇 保温機能や転倒した際のお湯漏れ防止機能
などがあります。
例えば、
〇 緑茶や紅茶、コーヒーなど、飲み物によって温度を調整したい人
〇 赤ちゃんのミルクの準備が必要な人
この場合、沸かす温度が調節できるものを選ぶととても便利です。
〇 子どもがいる
〇 ペットがいる

万が一、コードに引っかかってしまいケトルが転倒した時に、お湯がこぼれるのを防ぐ機能があると安心です。
うっかりしがちなのが「コード」です。
電気ケトルは卓上に置いて使用することも多いため、コードが邪魔にならないか?コードの長さも確認しておきましょう。

いざ置いたとき、「あ、コード邪魔~」となることも・・・・
電源からテーブルまでの長さを測るのはもちろんですが、電気ケトルを使用しない時に、コードをどのように収納するのかも確認しておくと良いですね。
安全性で選ぶ
電気ケトルは「熱湯」を使用します。
購入の基準としての「安全性の高さ」は重視しなければなりません。
小さな子どもやご年配の方、ペットなどがいるご家庭であれば、なおさら安全性を最優先に電気ケトルを選ばなければなりません。
転倒時のお湯漏れ防止の機能だけではなく、「触っても熱くない素材」が使われている電気ケトルを選びましょう。
また、塗れた状態で放置しておくとカビが生えることもあります。
〇 お手入れはしやすいか?
〇 抗菌仕様であるか?
これらの「衛生面に配慮」した製品であるかどうかも確認しておくとよいでしょう。
本体の素材(デザイン)で選ぶ
電気ケトルは、本体の素材もさまざまです。
素材によっては、「保温性」や「耐久性」「重さ」などが異なってきます。
代表的なものは、
〇 樹脂(プラスチック)製、
〇 ステンレス製
〇 ガラス製
この3つです。
樹脂(プラスチック)製は最もスタンダードで、リーズナブル。
軽くて持ちやすく、表面への熱伝導率も比較的低いので、安全で使い勝手がよいです。
ステンレス製は、耐久性が高いのが最大の特徴です。
樹脂製に比べると価格は若干高めになりますが、保温性の高さが魅力です。
高級感のあるスタイリッシュな製品が多いので、デザイン面にこだわりたい人におススメです。
ガラス製は見た目が綺麗なので、インテリアのひとつとして使えるのが魅力的です。
お湯が沸いている状況が一目でわかるのも特徴です。
ですが、本体が重いものが多く、落としたときに割れてしまう危険性もあります。
安全性を重視するのであれば、ガラス製は避けたほうがベターです。
便利な電気ケトル!ティファールはあっという間に沸くよ
使いたい時に、使いたい量だけのお湯を沸かしたい!
そんな時、
「電気ケトル」が機能(スピード)面でも経済面でも断トツであることが解りました。
電気代も水もが少なくお湯を沸かすことができる「電気ケトル」ですが、工夫次第ではさらに節約が可能なのです。
それは、「定期的に掃除する」ということ。
まず大切なのは、電気ケトルを定期的に掃除することです。
電気ケトルは、水を電熱によって沸騰させる仕組みです。
ですので、汚れがたまってしまうと熱伝導が悪くなり、沸くまでに時間がかかるようになってしまいます。
時間がかかるようになると無駄な電気代がかかってしまいます。
こまめにお手入れをして、常に清潔にしておくことを心がけましょう。
つぎに、「必要な量だけを沸かす」ということ。
沸かす水の量が多ければ多いほど、電力を消費して電気代がかかってしまいます。
毎回、最大容量分を沸かしていると、水も電気代も無駄になってしまいます。
コーヒーを飲むならば140ml。
インスタント食品を食べるならパッケージに明記されている必要な量のみ、
そのときに必要な量だけを沸かすことも大切です。
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